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ゾウリムシ、ゾウリムシ培養セット、ゾウリムシの粉餌 説明書
公式説明書動画(ゾウリムシ培養セットの場合で説明しています)
ゾウリムシの特徴
お手元に届いたゾウリムシの確認方法(ゾウリムシ、ゾウリムシ培養セット用)
お届けした培養液の中に白く薄っすらと漂う粉のようなものにはゾウリムシ自身とその餌となる酵母が混じっております。しかし、水底にたまる赤い粉は栄養添加のPSBの塊でゾウリムシが群がっています。
慣れないうちはこれをゾウリムシの死骸と勘違いしがちですが、ゾウリムシは死亡すると水に溶けてしまいますので、死骸ではございませんのでご安心ください。よく振って、容器に移してあげてください。
また、原生生物であるゾウリムシは簡単には全滅しません。増殖中は細胞分裂を繰り返し0.02mm-0.10mmのうち小さい0.02mmの状態に近くなり、直接肉眼では見づらいため必ずルーペなどでご確認ください。
基本的に顕微鏡などで確認するほどの小さな生き物です。増殖が落ち着き始めると細胞分裂をしなくなる分、体長は0.10mmとかろうじて肉眼でも確認できるサイズになってきます。
慣れないうちはどれがゾウリムシなのかがわからず培養をあきらめてしまいがちですので、ゾウリムシが培養できているかの見分け方をご説明させていただきます。
- 10倍程度のルーペ
- 明るいライトまたは日照
準備いただくとよいもの
※培養には日照は不要ですのであくまで確認時として。
ゾウリムシの確認方法
ゾウリムシは磁力に走向性をもっておりますので、重力に逆らって上方に向かう習性があります。
ゾウリムシの培養液をセットして容器を静かに数時間ほどおいていただくと、水面上部に徐々にゾウリムシが集まりだしてきます。
これを上部からライトや日照などで照らして横から10倍程度のルーペで観察いただくと縦横無尽に白透明なゾウリムシが泳いでいることが分かるかと思います。
また、増殖する際に、水面に泡や膜を作ることがあります。これはゾウリムシが順調に増殖しているサインでもあります。慣れてきますと、これらを目視で判断し、場合によっては軽く容器をつついてみるとパラパラと粉のようなものが沈降していきます。
この状態が順調に培養できているサインですのでこの状態を維持してください。毎日の攪拌で膜などがなくなりますが、しばらくするとまた元に戻りますので、攪拌を優先してください。餌不足・酸欠の元になります。
給餌の方法(ゾウリムシ、ゾウリムシ培養セット用)
- 容器の上部にゾウリムシが固まりだしますのでスポイト等で吸います。
- 与える目安は魚の飼育水10Lに対して10-30ml程度を1日1回与えてください。
- 与える稚魚の時期はメダカ、グッピー、金魚など針子の段階から与えます。
- 生後5日ほどから栄養価の高い稚魚用の小粒な飼育飼料と併用されると成長が早くなります。
ゾウリムシの培養方法(ゾウリムシ、ゾウリムシ培養セット用、ゾウリムシの粉餌)
ゾウリムシ培養の準備
- ゾウリムシ(種水として使います)
- 市販天然水またはカルキ抜きした水道水
- 2Lのペットボトル(四角より丸形ペットボトルがおすすめ。2Lがなければ1.5Lでも大丈夫です)
- ゾウリムシ培養セット、ゾウリムシの粉餌ををお求めの場合はその粉餌
※ゾウリムシ単体でご購入の方はゾウリムシの粉餌は入っておりませんので、ビール酵母やPSB、キリンの生茶などでも代用
※ゾウリムシの種水(培養水)は硫黄のような臭いが伴いますが、正常な状態ですのでご安心ください。
※発送商品に白い浮遊物・沈殿物が含まれる場合がございますが、ゾウリムシ増殖過程における生成物や餌となる酵母ですのでご安心ください。
※添付のエサがなくなりましたら「ゾウリムシの粉餌」のみでの販売もしております。
ゾウリムシ培養方法
- 2Lペットボトルの半分程度に水を入れて、ゾウリムシの入った水を種水として入れてください。(水量が1L+500mlで1.5Lとなり上部1/4程度が空気になる状態とお考え下さい)
- ゾウリムシ培養セットまたはゾウリムシの粉餌をお求めの方はゾウリムシの粉餌をマドラー等で2杯程度(0.4g程度)入れてください。ゾウリムシのみをご購入の方はおまけで付属する錠剤を2粒程度入れてください。その後、5日に1回程度を目安に追加して与えてください。
- よく振って3日程度放置しますと白透明な粒子や綿のような塊が浮遊しますのでそれがゾウリムシが繁殖している目安です。
- 20度〜25度程度で10日〜2週間程度でゾウリムシがいっぱいになると思いますので、その後は減少をたどります。その前に植え次いでいくか足し水とゾウリムシの粉餌または錠剤(ビール酵母)の補充を行ってください。
- ペットボトルのキャップは置くだけで締めないようにしてください。酸欠の原因となります。
また1日1回程度ペットボトルを振っていただく(このときだけキャップを締めます)と酸欠を防げます。
お問合せについて
よくあるご質問などはこちら(ゾウリムシのQ&A)に記載がございます。
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